ここでは、日本語の助詞の1類「接続助詞(せつぞくじょし)」とはなにかを詳しく解説していきます。それから、接続助詞の練習問題も出題していきます。なお、助詞とは、単語に接続して自立語同士の関係・対象を表す、活用しない日本語の品詞の一つです。詳しくは、「助詞とは」をご覧ください。「日本語を成分レベルで学習しなおしたい方」や「学校や資格で知識が必要な方」などの参考になれれば幸いです。
接続助詞とは?
接続助詞とは、用言や助動詞に接続して、前後の文(または文節)の意味上の並列・順接・逆接などの関係を示す助詞の一類のことです。
例えば?
例えば、接続助詞のある「不幸は嫌だが不幸は喜びへのスパイスなので不幸とは喜びのことなのだ。」という文では、「不幸は嫌だが不幸は喜びへのスパイスなので不幸とは喜びのことなのだ。」と、太字で強調されている部分が接続助詞となります。
接続助詞を相互に入れ替えると?
また、接続助詞は、文の中でランダムに入れ替えるとすると、「不幸は嫌だで不幸は喜びへのスパイスなのが不幸とは喜びのことなのだ。」のように、他の助詞とほぼ同様に日本語のおかしい文章になってしまいます。なので、接続助詞を使う文章・話をするときは、その接続助詞(ば、と、…など)の持っている言葉の意味を勉強してから使うようにすると、理解しやすい魅力的な文章・話を書ける・話すことができるようになると思います。
種類
接続助詞の種類は、「ば、と、でも(ても)、けれど(けれども)、…etc.」と数多く存在しています。種類の詳細については、種類と合わせて働きの説明もしている「接続助詞一覧表」をご覧ください。
接続助詞の練習問題
問題1:①、②、③の問題文に含まれる、接続助詞の数をそれぞれ解答せよ。
①.あいつは100点を毎回取っているから間違いなく実力だ。
②.眠いが明日は仕事なので寝るわけにはいかないけれど、ねむ…zzZ
③.どこで見られているかわからないそう思っていたが、目の前にいた。
解答
①.あいつは100点を毎回取っているから間違いなく実力だ。
②.眠いが明日は仕事なので寝るわけにはいかないけれど、ねむ…zzZ
③.どこで見られているかわからないそう思っていたが、目の前にいた。
①. 1つ ②.2つ ③.1つ
問題2:①、②、③の問題文の( )内に、それぞれ前後の文の関係性を示す適切な接続助詞を、( )内に用意されている「1」と「2」の語から選び解答せよ。
①.この前、右足を失っ(1.い 2.て)、今度は左手だよぉ。
②.一時間経つ(1.と 2.の)うるさい時報が部屋に響き渡る。
③.道を歩いていると突然弱そうな人がこちらを振り向い(1.て 2.く)殴ってきた。
解答
①.この前、右足を失っ(2.て)、今度は左手だよぉ。
②.一時間経つ(1.と)うるさい時報が部屋に響き渡る。
③.道を歩いていたら突然弱そうな人がこちらを振り向い(1.て)殴ってきた。
以上、接続助詞とはなにかの解説でした。接続助詞は、前後の文(または文節)の意味上の並列・順接・逆接などの関係を示す働きをします。使い方をしっかり学習すれば、文章や話を繋げるときより関係性を理解しやすい文章や話を表現することができるようになります。この他にも「助詞一覧表」で助詞の情報をまとめています。最後までご覧いただきありがとうございました!