こんにちは。この記事では、「準体助詞の「の」とは何か」と「準体助詞の「の」の使い方」、「準体助詞の「の」の問題と回答」をご紹介していきます。ちなみに準体助詞とは、連用語を除いた種々の語に接続して、その付いた語句を全体として体言と同じ働きを持つ意味を添え、切れ続きの機能を持たない助詞の1類のことです。詳細は「準体助詞とは」をご覧ください。
加えて、助詞とは、単語に接続して自立語同士の関係・対象を表す、活用しない日本語の品詞の一つです。詳細は「助詞とは」をご覧ください。準体助詞の「の」とは何かをご存知になると、知らないかたよりも魅力的な文を話したり書いたりなされると思います。
まずは、準体助詞の「の」とは何かのご紹介です。
Contents
準体助詞の「の」とは語に接続して名詞として働く助詞
[準体助]
出典:小学館デジタル大辞泉
1 (体言に付いて)下の名詞を表現せず、「のもの」「のこと」の意を表す。「この本、君のだろう」「自分のには記名しておく」
「せめて、この樽も人―を借ってきた」〈虎明狂・樽聟〉
2 (活用語に付いて)その語を名詞と同じ資格にすることを表す。「読むのが速い」「彼を行かせるのはまずい」「こんなのが欲しい」→のだ →のだろう →のです
「あんまり夫婦仲のいい―もこまったものだ」〈滑・浮世床・初〉
( 準体助 )
出典 三省堂大辞林 第三版
「のもの」など、名詞に準ずる意味に用いられる。
①名詞に付いて、「のもの」の意を表す。 「ぼく-がない」 「こっち-がいい」 「草の花は、なでしこ。唐-はさらなり。大和-もいとめでたし/枕草子 67」
②活用語の連体形に付いて、その活用語を体言と同じ資格にする。 「リンゴは赤い-がいい」 「行く-はだれだ」
③(「のだ」「のです」「のだろう」などの形で)確信的な断定・推定を表す。 「ついに失敗した-である」 「君がやった-だ」
上の引用文は、辞典の「小学館デジタル大辞泉」と「三省堂大辞林 第三版」による定義です。
「小学館デジタル大辞泉」と「三省堂大辞林 第三版」の定義を要約すると、準体助詞の「の」は、語に接続して名詞として働く助詞です。
以上で、準体助詞の「の」とは何かの説明は終了です。
続いて、準体助詞の「の」の使い方をご紹介していきます。
準体助詞の「の」の3つの使い方
- 名詞に接続する
- 用語の連体形に接続する
- 確信的な断定・推定を表す
以上の3つの項目は、それぞれ準体助詞の「の」の使い方です。
以下ではこの使い方の例をそれぞれご紹介していきます。
使い方1.名詞に接続する
- それは桃太郎のだよ
- この赤ずきん、おばあちゃんのだ
- この苦みはコーヒーのです
使い方2.用語の連体形に接続する
- 強いのはどの鬼だ
- 亀をいじめているのはどこのどいつだ
- 目立つのは私
使い方3.確信的な断定・推定を表す
- あの子がやったのです
- 犯人はお前しかいないのだ
- 決めたのだろう
以上で準体助詞の使い方のご紹介は終了です。
続いて、準体助詞の「の」についての問題と回答を出題していきます。
準体助詞の「の」についての3つの問題と回答
問題1:①、②、③の問題文に含まれる、準体助詞の「の」の数をそれぞれ解答せよ。
①.うれしいのがこみ上げてくるぞ。
②.それは私のですが、あなたのでもあります。
③.空高く大きいのが育ったぞ
回答
①.うれしいのがこみ上げてくるぞ。
②.それは私のですが、あなたのでもあります。
③.空高く大きいのが育ったぞ
①. 1つ ②.2つ ③.1つ
以上で、準体助詞の「の」についての問題と回答の出題は終了です。
今回は、「準体助詞の「の」とは何か」と「準体助詞の「の」の使い方」、「準体助詞の「の」の問題と回答」をご紹介していきました。準体助詞の「の」とは何だったでしょうか?
準体助詞の「の」とは、語に接続して名詞として働く助詞のことです。最後までご覧頂きありがとうございました!