ここでは、日本語の助詞の1類「間投助詞(かんとうじょし)」とはなにかを詳しく解説していきます。それから、間投助詞の練習問題も出題していきます。なお、助詞とは、単語に接続して自立語同士の関係・対象を表す、活用しない日本語の品詞の一つです。詳しくは、「助詞とは」をご覧ください。「日本語を成分レベルで学習しなおしたい方」や「学校や資格で知識が必要な方」などの参考になれれば幸いです。
間投助詞とは?
間投助詞とは、文中または文末の文節に接続して、語調を整え、感動・余情・強調などの意を添える助詞の1類のことです。
例えば?
例えば、間投助詞のある「まあいいさ、赤子や、自由に遊べ」という文では、「まあいいさ、赤子や、自由に遊べ」と、太字で強調されている部分が間投助詞となります。
間投助詞を相互に入れ替えると?
また、間投助詞は、文の中でランダムに入れ替えるとすると、「まあいいや、赤子さ、自由に遊べ」と、他の助詞よりかは意味の伝わる日本語ですが、やはり使い方を正しくしないとおかしい文章になってしまいます。なので、間投助詞を使う文章・話をするときは、その間投助詞(さ、よ、…など)の持っている言葉の意味を勉強してから使うようにすると、より気持ちが強く伝わる魅力的な文章・話を書ける・話すことができるようになると思います。
種類
間投助詞の種類は、「さ、よ、ね(ねえ)、な(なあ)、…etc.」と数多く存在しています。種類の詳細については、種類と合わせて働きの説明もしている「間投助詞一覧表」をご覧ください。
由来
間投助詞の由来は、19世紀から20世紀の間のことで、日本の国語学者の山田孝雄(やまだ よしお)の命名からです。現在では、間投助詞と非常に似ている終助詞などとの区別に異論がされています。ちなみに、呼称については、山田孝雄による終助詞と合わせて、終助詞また感動助詞と呼ぶ説もあります。
間投助詞の練習問題
問題1:①、②、③の問題文に含まれる、間投助詞の数をそれぞれ解答せよ。
①.あのさ、今までありがとう。
②.なんや、知ってるさ、お前が裏で努力していたことは。
③.不安なんよ、この音。
解答
①.あのさ、今までありがとう。
②.なんや、知ってるさ、お前が裏で努力していたことは。
③.不安なんよ、この音。
①. 1つ ②.2つ ③.1つ
問題2:①、②、③の問題文の( )内に、それぞれ前後の文の関係性を示す適切な間投助詞を、( )内に用意されている「1」と「2」の語から選び解答せよ。
①.わあ!ちょっと待って(1.よ 2.だ)、兄ちゃん。
②.あのな、君の親は(1.ば 2.な)、この国のために戦って玉砕したんや。
③.なんだ(1.よ 2.お)、もうついてくるな。
解答
①.わあ!ちょっと待って(1.よ)、兄ちゃん。
②.あのな、君の親は(2.な)、この国のために戦って玉砕したんや。
③.なんだ(1.よ)、もうついてくるな。
以上、間投助詞とはなにかの解説でした。間投助詞は、語調を整え、感動・余情・強調などの意を添える働きをします。使い方をしっかり学習すれば、文章や話を繋げるときより魅力的な文章や話を表現することができるようになります。この他にも「助詞一覧表」で助詞の情報をまとめています。最後までご覧いただきありがとうございました!