ここでは、日本語の助詞の1類「係助詞(けいじょし)」とはなにかを詳しく解説していきます。それから、係助詞の練習問題も出題していきます。なお、助詞とは、単語に接続して自立語同士の関係・対象を表す、活用しない日本語の品詞の一つです。詳しくは、「助詞とは」をご覧ください。「日本語を成分レベルで学習しなおしたい方」や「学校や資格で知識が必要な方」などの参考になれれば幸いです。
係助詞とは?
係助詞とは、述語と関係し合っている語に付属して、その付属した語の問題点・強調点・疑問点を示す助詞の1類のことです。
また、文中で係助詞の「ぞ・なむ・や・か・こそ」の後に続く語が活用語の場合は、それぞれ連体形・仮定形になります。対して、口語では、文末の用法はありません。
なお、係助詞は、述部の語形に影響を及ぼすことがないので、助詞の1類副助詞(ばかり/まで/…等)に含められることが多いです。
例えば?
例えば、係助詞のある「発達した医療こそ人間をそして動物も幸せにするのだ。」という文では、「発達した医療こそ人間をそして動物も幸せにするのだ。」と、太字で強調されている部分が係助詞となります。
副助詞を相互に入れ替えると?
また、係助詞は、文の中でランダムに入れ替えるとすると、「発達した医療も人間をそして動物こそ幸せにするのだ。」のように、他の助詞とほぼ同様に日本語のおかしい文章になってしまいます。なので、係助詞を使う文章・話をするときは、その係助詞(は、も、…等)の持っている言葉の意味を勉強してから使うようにすると、より理解しやすい魅力的な文章・話を書ける・話すことができるようになると思います。
種類
係助詞の種類は、「は、も、こそ、でも、…etc.」と数多く存在しています。種類の詳細については、種類と合わせて働きの説明もしている「係助詞一覧表」をご覧ください。
係助詞の練習問題
問題1:①、②、③の問題文に含まれる、係助詞の数をそれぞれ解答せよ。
①.私だって頑張る。あなたが頑張ってくれているから。
②.暗闇に蜘蛛、そしてゴキブリも。あたしの人生でこれほどの恐怖はほかない。
③.!!!…銃弾が俺のひたいを横切った。しかし、進むほか道はない。
解答
①.私だって頑張る。あなたが頑張ってくれているから。
②.暗闇に蜘蛛、そしてゴキブリも。あたしの人生でこれほどの恐怖は ほかない。
③.!!!…銃弾が俺のひたいを横切った。しかし、進むほか道はない。
①. 1つ ②.3つ ③.2つ
問題2:①、②、③の問題文の( )内に、それぞれ前後の文の関係性を示す適切な係助詞を、( )内に用意されている「1」と「2」の語から選び解答せよ。
①.僕(1.こそ 2.あれ)1番に相応しいと思っていた。くそ…。
②.彼(1.は 2.に)、私の快適な睡眠をうるさいイビキと臭いにおいで阻害する。だから、嫌いだ。
③.俺(1.ほど 2.は)、あの逃げている男に財布そしてカードを盗まれた。今日は給料日だ。
解答
①.僕(1.こそ)1番に相応しいと思っていた。くそ…。
②.彼(1.は)、私の快適な睡眠をうるさいイビキと臭いにおいで阻害する。だから、嫌いだ。
③.俺(2.は)、あの逃げている男に財布そしてカードを盗まれた。ちなみに、今日は給料日だ。
以上、係助詞とはなにかの解説でした。係助詞は、付属した語の問題点・強調点・疑問点を示す働きをします。使い方をしっかり学習すれば、問題点・強調点・疑問点を明確にした文章や話を表現することができるようになります。この他にも「助詞一覧表」で助詞の情報をまとめています。最後までご覧いただきありがとうございました!