ここでは、品詞の1類「代名詞(だいめいし)」の一覧表を、それぞれの種類別に、意味を紹介していきます。ちなみに、代名詞とは、体言に属し活用がなく主語になり得る品詞の1類のことです。代名詞は小学校や中学校の国語で学習する品詞で日本語に大切な概念です。また、日本語の文章に使用するとより主語を簡略化して伝えることができます。
代名詞の一覧表あ行
代名詞の種類 | 意味 |
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あいつ | 敵意・侮蔑の対象の遠称。男性が、男性に対し用いることが多い。話し手にとって、親しく遠慮のない者への遠称。話し手・聞き手のいずれかの恋愛感情である男性に対する含羞を込めた遠称。 |
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あいら | あのものども。あやつら。人を卑しめて呼ぶ語。 |
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あいろこいろ | 様々な場所。 |
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あえづ | 彼。 |
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あえった | あれ。 |
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あそこ | 指示代名詞の一つで、話し手からも聞き手からも遠い場所を指す。あの場所。明言しづらい場所を暗に示すときに使う。あの点。あのこと。あの局面。あの状況。あの程度。あれほど。 |
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あたい | 「わたし」の古い形の幼児語又は女性語。 |
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あたし | 一人称の人代名詞で、「わたし」より砕けた言い方。多く女性が用いる |
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あちら | 遠称の指示代名詞で、話し手・聞き手両者から離れた方向・物・場所を指す。あの方向。遠く離れた場所。特に外国、欧米諸国。あれ。あの物。三人称の人代名詞で、あのかた。あの人。 |
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あっち | 遠称の指示代名詞で、あちらよりも砕けた言い方 |
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あて | 私。 |
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あなた | 向こう、あちら。何か遮るものがあるその先の方。今の時間よりも離れた過去・未来を表すこともある対等の相手を軽い敬意をもって指す言葉。過去上位者にも用いられたが、現在は同等以下の相手に対して使用する。 |
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あやつ | 「あいつ」の古い言い方。 |
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ありゃ | あれは。 |
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あれ | 距離的、時間的、または心理的に、話し手からも聞き手からも遠くにあるものごとや人格を意識されない人、また時節や状況。距離的、時間的、または心理的に、話し手からも聞き手からも遠くにある人。。あいつ。距離的に話し手からも聞き手からも遠くにある場所。あそこ、かなた。見かけと違って。ああ見えて。案外。意外と。事情を確認・説明する際の導入句として。知ってのとおり。たしかこのように聞いているが。自分はこう思うが。事物。もの。それ。そのこと。おかしい、こまる、具合が悪い、いきすぎだなどのニュアンスを表す。〜何だ。言葉をぼかす。または頭に浮かばない言葉の代わりとして。 |
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あれら | 「あれ」の複数形あの辺り。 |
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代名詞の一覧表い行
代名詞の種類 | 意味 |
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いずれ | 不定称の指示代名詞で、どちら、どれ。 |
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いつ | どの年、どの日、どの時刻。 |
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代名詞の一覧表う行
代名詞の種類 | 意味 |
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うち | 女性が自分のことを指す一人称。私。話者が所属する家庭。話者が所属する集団や組織、地域。 |
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うら | 私。 |
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うらら | 私達。 |
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代名詞の一覧表お行
代名詞の種類 | 意味 |
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おうち | 軽い敬意をもって相手を指す二人称。あなた。 |
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おたく | あなた。相手を敬うときに使われる。相手を軽く敬ったまたは自分と同等程度と見なした二人称単数。複数はおたくら。あなたの夫。相手を敬うときに使われる。あなたの属する組織。相手を敬うときに使われる。 |
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おのおの | 二人称。大勢に用いる語。あなたがた。皆さん。 |
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おのれ | 反照代名詞で、自分。一人称。古語では卑下の意味で使用することが多い。二人称。目下に対したりまたは相手を見下してののしる時に使用する。 |
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おまえ | 目上を指す二人称代名詞。主に男性が、同等あるいは下に見ている人に対して用いる二人称代名詞。 |
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おれ | 主に男性が用いる、ぞんざいな自称。 |
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俺 | 主に男性が用いる、ぞんざいな自称。 |
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御校 | 相手が属する学校を指す尊敬語。 |
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御行 | 相手が属する銀行を指す尊敬語。 |
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御社 | 相手が属する会社に対する二人称の尊敬語。 |
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代名詞の一覧表か行
代名詞の種類 | 意味 |
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かなた | 遠称の指示代名詞で、話し手聞き手どちらとも離れた場所、時間など。何かの向こうにあり、見えない場所や側。 |
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彼女 | 三人称単数女性。話し手、聞き手以外の女性をさし示す語。二人称単数女性。若い女性に対して用いられる呼びかけの語。 |
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彼女ら | 複数の女性を指す三人称人称代名詞。「彼ら」と異なり、女性のみの集団を指すのに用いられる。 |
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下名 | 一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。一人称に使われる。 |
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かれ | 三人称単数男性。話し手、聞き手以外の男性をさし示す語。三人称単数。話し手、聞き手以外の人をさし示す語。明治期以前は男女にかかわらず用いられた。二人称男性。若い男性に対して用いられる呼びかけの語。 |
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彼 | 遠称。あれ、あちら、あの。三人称。 |
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かれら | 複数の男性の人物を指す三人称人称代名詞。少なくとも男性1名を含む集団を指す三人称代名詞。組織・団体・会社・国などの集団自体を指す三人称代名詞。 |
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代名詞の一覧表き行
代名詞の種類 | 意味 |
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貴下 | 同等・下位の相手に対する文語的な二人称の尊敬語。 |
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貴兄 | 同等・上位の男性に対する文語的な二人称の尊敬語。 |
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貴様 | 二人称のひどく無作法な表現。男性が対等もしくは目下の者に対して用いる。しばしば怒りの表明や罵りの表現。海軍兵学校では同期の親友同士が相互に使った。二人称の敬意を込めた表現。 |
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貴社 | 相手が属する会社を指す尊敬語。 |
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貴台 | 話し相手の家や建物をさす尊敬語。二人称あなたを意味する文語・官僚的な表現。あなた様。 |
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貴殿 | 同等・上位の相手に対する文語的な二人称の尊敬語。 |
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貴方 | 相手を敬って相手のいる場所を指す語。同等の相手を敬って言う二人称。あなた。 |
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きみ | 同輩又は目下の者に対する二人称。主に男性が会話において用いる。「あなた」よりぞんざいだが、「おまえ」より丁寧。 |
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きゃつ | 人を卑しめたり罵ったり親しみを込めたりふざけたりしていう語。あいつ。 |
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代名詞の一覧表く行
代名詞の種類 | 意味 |
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愚 | 自分の謙称。 |
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愚老 | 老人の、自分に対する謙称。 |
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代名詞の一覧表け行
代名詞の種類 | 意味 |
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兄 | 同輩に対する敬称 |
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賢台 | 相手に敬意を表す際の二人称の代名詞。手紙文で用いられることが多い。男性に好まれる。 |
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代名詞の一覧表こ行
代名詞の種類 | 意味 |
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こいつ | 敵意・侮蔑の対象の近称。男性が、用いることが多い。話し手にとって親しく遠慮のない者への近称。近称の指示代名詞。これ。 |
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高台 | 相手を敬って言う語。あなた様。 |
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こちら | 近称の代名詞で話し手に近い方向を指す。話し手のいる方にある場所を指す。話し手の近くにあるものを指す。一人称の人代名詞。話し手、又は話し手の側を指す。三人称の人代名詞。話し手の近くにいる人を指す。 |
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こっち | 近称の指示代名詞で話し手に近い場所・物・方向を指す。一人称の人代名詞で、話し手やその周辺にいる人々を指す。 |
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こなた | 近称の指示代名詞で、話し手に近い場所、方向。こちら。近称の指示代名詞で、過去や未来から現在へ向かっての時間。以来。以前。二人称の人代名詞で、あなた。三人称の人代名詞で、近くにいる人。一人称の人代名詞で、わたし。 |
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このかた | 三人称。「この人」よりも敬意が高い。 |
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こやつ | 「こいつ」の古い言い方。 |
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こりゃ | これは。 |
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これ | 時間的、または距離的に、話し手のごく近くにあるもの。ついいましがた話題として取り上げられ、いまも話題となっている事柄。まさに思い描いていたもの。ぴったり当てはまるもの。見かけと違って。こう見えて。案外。意外と。主題を本来の構文的位置で繰り返し、主題が主語でないことを明示する。 |
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これら | 「これ」の複数形この辺り。 |
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代名詞の一覧表し行
代名詞の種類 | 意味 |
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氏 | 敬称に氏が用いられている人物を指す。同氏。彼。彼女。 |
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自分 | その人自身、自己。私。おまえ、あんた。 |
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自分自身 | 反照代名詞。自分を強調した語。 |
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這箇 | 指示詞「これ」、「この」の宋代以降の表現に影響を受けた漢語表現。禅宗系の文書によく用いられる。 |
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小生 | 自称の謙譲表現。 |
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代名詞の一覧表せ行
代名詞の種類 | 意味 |
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拙 | 得意でない事、苦手。自称に用いる。 |
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代名詞の一覧表そ行
代名詞の種類 | 意味 |
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そいつ | 敵意・侮蔑の対象の中称。男性が、用いることが多い。話し手にとって遠慮のない者への中称。中称の指示代名詞。それ。 |
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そこ | 指示代名詞の一つで、聞き手に近い場所を指す。その場所。聞き手が触れている場所などを指す。聞き手が現在、いる場所。すでに話題に出た場所を指すその点。そのこと。その局面。その状況。その程度。それほど。 |
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そちら | 中称の指示代名詞で聞き手に近い方向を指す。聞き手のいる方又はその方向を指す。聞き手の近くのものを指す。二人称の代名詞で、聞き手又は聞き手の側を指す。三人称の人代名詞で、聞き手のそばにいる人を指す。 |
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そっち | 中称の指示代名詞で、そちらよりも砕けた言い方。 |
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そなた | 中称の指示代名詞で、話し手に遠い場所。そちら。二人称の人代名詞で、お前。 |
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そやつ | 「そいつ」の古い言い方。 |
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そら | それは。本当に。実に。そこは。なんと言ったって。たしかに。勿論。当然。たしかに。勿論。 |
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そりゃ | それは。本当に。実に。そこは。なんと言ったって。たしかに。勿論。当然。たしかに。勿論。 |
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それ | 会話において、話し手よりも聞き手の方により近いと思われる物事を指す。すでに話題として取り上げられた事柄。相手から示されたり、やや離れたところに見つかったりした、まさに思い描いていたもの。相手が示した、ぴったり当てはまるもの。見かけと違って。そう見えて。一度出した名詞をすぐ後に繰り返して用いるときに使う。翻訳調のやや硬い言い方で、通常は単に省略する。そこ。 |
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それら | 「それ」の複数形その辺り。 |
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尊台 | 二人称。自分が尊敬するあなた。 |
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代名詞の一覧表た行
代名詞の一覧表と行
代名詞の種類 | 意味 |
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どいつ | 敬意を有さない対象を指す不定称の人称代名詞。男性が用いることが多い。不定称の指示代名詞。どれ。 |
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どこ | どの場所。場所を訊ねるときに使う。どの部分。事物の一部を訊ねるときに使う。どの組織、集団、会社。人の所属する集団を訊ねるときに使う。 |
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どちら | 不定称の指示代名詞で、不明又は不特定の方向・場所を指す。複数の中から一つを限定しないで取り立てて指す。不定称の人代名詞で、不明または不特定の人を指す。複数の中から一人を限定しないで取り立てて指す。 |
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どっか | どこか。不定だが存在する場所。 |
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どっち | 不定称の指示代名詞で、どちらよりも砕けた言い方 |
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どなた | 不定称の指示代名詞で、分からない場所、方向。どちら。不定称の人代名詞で、だれ。 |
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どやつ | 「どいつ」の古い言い方。 |
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どれ | いくつかの中からひとつのものを答えてもらうために尋ねるのに使う。 |
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代名詞の一覧表な行
代名詞の種類 | 意味 |
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なに | 疑問代名詞。だ、です、のの前ではなんになる。接尾辞を付けることができる。物を尋ねる場合に用いる。ことがらやその性質などを尋ねる場合に用いる。どういうこと。どのような事態、事情、理由。どのような人かを尋ねる場合に用いる。どんな人。何をしている人。何者。疑問文から派生したさまざまな意義を表す。疑念。不審。明白なことがらをあえて問いただすニュアンス。失笑。叱責など。反語。後ろにかをつけて不定代名詞を形成する。否定文でもと共起して、全部否定を表す。後ろにでもやだってをつけて、任意の事物、また、すべての事物といった意味を表す。「ても」や「ようと」「ようが」などと共起して、すべての事物に関わる譲歩、認容を表す。事物を具体的に説明せず漠然と表現する語。あれ。それ。これ。なんとか。事物を曖昧にぼかして用いる語。あれ。なんとか。僭越、言い過ぎ、よくないかもしれないこと、といったニュアンス。あれ。論じる余地のないもの、結論が決まっているもの、といったニュアンスを表す。どう。へったくれ。くそ。名前が思い出せない事物の代わりに用いる語。あれ。なんとか。 |
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なんじ | 二人称の雅語・文語。主に同格又は目下の相手に用いる。「女」「若」はもっぱら漢文訓読で用いられる。 |
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何曜日 | 曜日を尋ねる場合に用いる疑問代名詞。 |
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代名詞の一覧表ぬ行
代名詞の一覧表ひ行
代名詞の一覧表ふ行
代名詞の種類 | 意味 |
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夫子 | その当人を指す語。あなた。あの人。 |
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代名詞の一覧表へ行
代名詞の種類 | 意味 |
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弊院 | 自分の属する病院、医院に対する一人称の謙譲語。 |
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弊会 | 自分の属する「会」がつく組織に対する一人称の謙譲語。 |
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弊学 | 自分の属する大学に対する一人称の謙譲語。 |
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弊局 | 自分の属する放送局、郵便局、造幣局などの「局」がつく機関や施設に対する一人称の謙譲語。 |
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弊庫 | 自分の属する信用金庫に対する一人称の謙譲語。 |
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弊校 | 自分の属する学校に対する一人称の謙譲語。 |
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弊行 | 自分の属する銀行に対する一人称の謙譲語。 |
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弊紙 | 話し手が属する新聞に対する一人称の謙譲語。 |
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弊誌 | 話し手が属する雑誌に対する一人称の謙譲語。 |
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弊社 | 話し手が属する会社に対する一人称の謙譲語。 |
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弊所 | 自分の属する事務所、研究所などの「所」がつく場所や税務署に対する一人称の謙譲語。 |
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弊省 | 自分の属する外務省をはじめ「省」のつく役所に対する一人称の謙譲語。 |
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弊庁 | 自分の属する宮内庁をはじめ「庁」のつく役所や東京都に対する一人称の謙譲語。 |
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代名詞の一覧表ほ行
代名詞の種類 | 意味 |
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僕 | 主に男性の一人称。基本的に若年層が使用する。大人が使用した場合は、私よりくだけた表現となる。小さな男児に対して呼びかけるときに使用する。通常、かな表記。 |
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代名詞の一覧表み行
代名詞の種類 | 意味 |
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ミー | 私。僕。 |
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みな | そこに居る全ての人。 |
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皆 | そこに居る全ての人。 |
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みんな | そこに居る全ての人。 |
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代名詞の一覧表や行
代名詞の種類 | 意味 |
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野生 | 自分の謙称。 |
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奴 | 三人称、特に男性に対する卑称。 |
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代名詞の一覧表よ行
代名詞の一覧表れ行
代名詞の種類 | 意味 |
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劣生 | 男性が自分を遜って言う語。劣生 |
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代名詞の一覧表ろ行
代名詞の種類 | 意味 |
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老 | 老人が自分のことを卑下していう語。 |
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代名詞の一覧表わ行
代名詞の種類 | 意味 |
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わし | わたし。「わたし」の変形。さらに転じて「わい」とも。西日本に多い表現で、共通語では古風な男性の一人称とされる。 |
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わたくし | 一人称。「わたし」の元の形であり、「わたし」よりも格式ばった、または上品な表現。公的な演説などでは男女を問わず用いるが、会話においては女性が多く用いる。 |
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わたし | 自分自身のことを指す一人称。我。 |
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私 | 一人称。 |
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わたしたち | 自分自身を含む集団のことを指す一人称。 |
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われ | 自分自身のことを指す一人称。私。目下の人に対し高圧的に使う二人称。 |
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我 | 一人称、われ、わたし。古い一人称所有代名詞、私の・私達の。 |
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われわれ | 私たち、我等。一人称複数。われ。一人称単数。自分を謙っていう語。おまえたち。二人称複数。 |
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以上、品詞の代名詞の一覧表でした。代名詞は、代名詞は小学校や中学校の国語で学習する品詞です。日本語の文章に使用するとより主語を簡略化して伝えることができます。この他にも「品詞一覧表」にて品詞について情報をまとめていますのでよろしければご覧ください。最後までご覧いただきありがとうございました!