仮定の順接 並立

接続助詞の「ば」とは?仮定の順接や並立などを示す助詞

仮定の順接 並立

 この記事では、日本語の「接続助詞の「ば」とはなにか」とその「接続助詞の「ば」についての問題を出題」していきます。なお接続助詞とは、用言や助動詞に接続して、前後の文・文節の関係性を示す助詞の一類のことです。お気になるかたは詳しくは、「接続助詞とは」または「接続助詞の一覧表」に一覧としてまとめていますのでご覧ください。

 接続助詞の「ば」とはなにかをお知りになると、接続助詞をより上手に使い分けるようになられると思います。

 まずは、接続助詞の「ば」とはなにかの解説です。

接続助詞の「ば」とは仮定の順接や並立などを示す助詞

仮定の順接 並立

[接助]
1 口語では活用語の仮定形、文語では活用語の未然形に付く。未成立の事柄を成立したものと仮定する条件を表す。もし…ならば。「暇ができれば行く」「雨天ならば中止する」
「名にし負は―いざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」〈伊勢・九〉
2 口語では活用語の仮定形、文語では活用語の已然形に付く。
㋐ある事態・ある条件のもとでは、いつもある事柄の起こる場合の条件を表す。…すると必ず。…するときはいつも。「当地も、四月中旬になれば桜が咲きます」「このボタンを押せば戸が開きます」
「家にあれ―笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る」〈万・一四二〉
㋑ある事態・結果に気づくきっかけとなった動作・作用を表す。…したところが。「ふと見れば西空は夕焼けだった」「思えば悲しい出来事だった」
「それを見れ―、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり」〈竹取〉

㋐(口語で仮定形に付いて)共存する事柄を並列・列挙する意を表す。「野球もすればテニスもする」「きれいな空もあれば澄んだ空気もある」
㋑話題となっている事柄の前提を表す。「ニュースによれば、またドルが下がったようだ」「簡単にいえば、世代の違いということだ」
㋒(「…ば…ほど」の形で用いる)…するといっそうの意を表す。「見れば見るほど美しい」「読めば読むほどおもしろい」
4 文語で已然形に付く。
㋐原因・理由となる条件を示す。…ので。…だから。
「大人になりにけれ―、をとこも女も恥ぢかはしてありけれど」〈伊勢・二三〉
㋑二つの事態を対照的に表す。
「鏑(かぶら)は海へ入りけれ―、扇は空へぞあがりける」〈平家・一一〉
5 (多くは打消しの助動詞「ず」の已然形「ね」に付いて)逆接の確定条件を表す。…のに。
「我がやどの萩の下葉は秋風もいまだ吹かね―かくそもみてる(=コウモ色ヅイテイル)」〈万・一六二八〉
[補説]1は係助詞「は」に由来するといわれる。口語でも「御意見あらばうけたまわりましょう」のように文語的表現には未然形に付いて用いられる。なお、近世、形容詞の連用形や打消しの助動詞「ず」に付く係助詞「は」を接続助詞「ば」と解して仮定条件を表すこともあった。4㋑は中世の用法。

出典 小学館デジタル大辞泉

古語では、未然形に接続する場合と已然形に接続する場合があるが、現代語では、一部、未然形に接続することがあるほかは、大部分が仮定形接続に統一された。
①順接の仮定条件を表す。未成立の事柄を仮定し、それを条件として表す。…ならば。古語では未然形に接続。 「雨が降れ-、試合を中止する」 「君さえよけれ-、一緒に行こう」 「かの国の人来こ-、みな開きなむとす/竹取」
②(「…といえば」「…ならば」などの形で)事柄の内容や、よってきたる根拠を示す。 「大学といえ-、近ごろ問題が多いね」 「消息筋によれ-、内乱が起こったらしい」
③順接の既定条件を表す。理由・根拠となる動作・作用を条件として示す。古語では已然形に接続。
㋐ある条件が満たされれば、いつでもある事柄が起きるという場合の、条件を表す。「立て-芍薬しやくやく、座れ-牡丹ぼたん」「日が沈め-夜になる」「命長けれ-辱はじ多し/徒然 7」
㋑引き続いて起こる事柄についての、きっかけを表す。…すると。…したところが。「大勢の中で見れ-、それほど目立った存在ではない」「一〇年前を思え-、ずいぶんぜいたくになったね」「浜を見れ-、播磨の明石の浜なりけり/竹取」
㋒原因・理由を表す。ので。から。「塵を煙の如く吹き立てたれ-、すべて目も見えず/方丈記」
④(多く「…も…ば」の形をとって)同類の事柄や共存する事柄を並列する。古語では已然形に接続(ただし、古語にはあまり見られない用法である)。 「金もなけれ-地位もない」 「ふるき都は荒れゆけ-、いまの都は繁昌す/平家 5」
⑤「ねばならぬ」「なければならない」など、慣用的な言い方として用いる。 「仕事にはできるだけ精を出さね-ならぬ」 「人は誠実に生きなけれ-ならない」
⑥「いわば」「たとえば」などの形で、副詞的に用いる。 「いわ-、ひょうたんから駒が出たようなものだ」
⑦「しからば」「なぜならば」などの形で、接続詞的に用いる。 「海運の振興を図るべきだ。なぜなら-、日本は島国だからである」
⑧已然形に接続して、逆接の既定条件を表す。のに。 「あまの河浅せしら浪たどりつつわたりはてね-あけぞしにける/古今 秋上」 〔① については、江戸時代後期の擬古文や明治期の普通文などでは形容詞語尾「く」「しく」に接続することもみられる(「恋ひしくば…」「…無くば」など)。これは形容詞連用形「く」「しく」に係助詞「は」の付いたものに条件意識が強く意識されてできたもの。→は(係助詞)⑥ 〕

出典 三省堂大辞林 第三版

[一] 活用語の未然形(口語では仮定形)に付いて、順接の仮定条件を表わす。…ならば。
※古事記(712)中・歌謡「前妻(こなみ)が 肴(な)乞はさ婆(バ) 立柧棱(たちそば)の 実の無けくを 扱(こ)きしひゑね」
※源氏(1001‐14頃)桐壺「若宮など生ひ出で給はば、さるべきついでもありなん」
[二] 活用語の已然形(口語では仮定形)に付いて。
① 順接の確定条件を表わす。…ので。…から。
※古事記(712)中・歌謡「い行(ゆ)き目守(まも)らひ 戦へ婆(バ) 我はや飢(ゑ)ぬ」
※竹取(9C末‐10C初)「いとをさなければ籠(こ)に入てやしなふ」
② 恒常的な条件を表わす。…と。…時はいつも。
※万葉(8C後)五・八〇二「瓜食(は)め婆(バ) 子ども思ほゆ 栗食め婆(バ) まして偲(しの)はゆ」
③ 逆接の確定条件のような意を表わす。…のに。→補注。
※万葉(8C後)一〇・二一四五「秋萩の恋も尽きね者(ば)さを鹿の声いつぎいつぎ恋こそまされ」
④ 事柄の継起的関係や、ある事態に気づく契機となった行動を示す。…と。…したところが。
※万葉(8C後)三・二八九「天の原ふりさけ見れ者(ば)白真弓張りて懸けたり夜道はよけむ」
⑤ 事柄の並列を表わす中世以後の用法。…し。
※平家(13C前)五「ふるき都はあれゆけば、いまの都は繁昌す」
[三] 推量の助動詞「う」に付いて仮定の順接条件を表わす。…ならば。
※虎明本狂言・宗論(室町末‐近世初)「のぼらせられふばおともいたさふ」
補注③は、上代では打消の語に付き「ねば」の形で現われる。この用法は「…のに」と訳すと最もわかりやすいところから、一般に逆接条件を表わすとされるので一応そこにおさめたが、元来の表現としては、条件というよりむしろ単純な接続であり、「…(ない)で」「…と」などとほぼ同様の意として理解し得る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典

上の引用文は、辞典の「小学館デジタル大辞泉」と「さんせいどう だいりん」、「精選版 日本国語大辞典精選版」による定義です。

「小学館デジタル大辞泉」と「三省堂大辞林 第三版」、「精選版 日本国語大辞典精選版」の定義を要約すると、接続助詞の「ば」は、活用語の仮定形に接続して仮定の順接や並立などを示す助詞です。

以上で、接続助詞の「ば」とは何か文法・用法の説明は終了です。

続いて、接続助詞の「ば」を用いた例文をご紹介していきます。

接続助詞「ば」を用いた2つの例文

  1. 満開の桜を見れ死んだ犬のことを思い出すだろう。(仮定の順接)
  2. お金も無けれ信頼もない(並立)

以上で、接続助詞「ば」とはなにかについての解説は終了です。

続いて、接続助詞「ば」についての問題を出題していきます。

接続助詞の「ば」について問題を2つ出題

問題:①、②の問題文に含まれる、接続助詞の「と」の数をそれぞれ解答せよ。

①.石を蹴れば飛んでいく。

②.勉強がわかるときもあればぜんぜんわからないときもある

回答

①.石を蹴れ飛んでいく。

②.勉強がわかるときもあれぜんぜんわからないときもある

①. 1つ ②.1つ

以上、接続助詞の「と」についての問題でした。

 今回は、1.接続助詞の「ば」とはなにか、また2.接続助詞の「ば」に関する問題を出題しました。接続助詞の「ば」とは、どんな意味があったでしょうか?

 おさらいをすると、接続助詞の「ば」とは、仮定の順接や並立などを示す助詞です。

 使い方をしっかり学習することで、お子様へのご教育であれば、文と文の関係性をしっかりとお伝えなられるようになり、すでに大人である場合でも文章や話をわかりやすく簡潔に、魅力的な文章や話を表現されるようになれると思います。最後までご覧頂きありがとうございました!